ピエタリ・インキネン 2020年バイロイト音楽祭 ワーグナー《ニーベルングの指環》指揮に決定!

このたびワーグナー音楽の聖地バイロイトから驚くべき、そして大変嬉しいニュースが入ってまいりました。
我らが首席指揮者ピエタリ・インキネンが、あのバイロイト音楽祭において超大作《ニーベルングの指環》全曲(しかもニュープロダクション!)の指揮を託されたという報せです。
バイロイトと言えば、古くはフルトヴェングラー、クナッパーツブシュ、ベーム、カラヤン、サヴァリッシュ、マゼール、クライバーetc 現役でもバレンボイム、ヤノフスキ、ティーレマン、ペトレンコといった歴史に名を遺す巨匠のみが指揮することを許された名門中の名門であり、まさにワーグナーの総本山です。
ワーグナーに魅了され、作品の演奏実績を着実に重ねてきたインキネンにとって、バイロイトでの指揮というのはこれ以上ないエキサイティングな出来事であり、名誉であることは言うまでもありません。
普段クールなインキネンにしては珍しく興奮気味のコメントからも、その喜びを感じることが出来るでしょう。
これまでインキネンと数多くの共演を行い、彼と共に歩んできた日本フィルにとしては、暖かく彼の新境地への船出を祝いたいと思います。

 


ピエタリ・インキネン 2020年バイロイト音楽祭 ワーグナー《ニーベルングの指環》指揮に決定

昨日7月24日、バイロイト音楽祭は、2020年のワーグナー:『ニーベルングの指環』4部作(演出:ヴァレンティン・シュヴァルツ)の指揮はピエタリ・インキネン(フィンランド出身)が務めることを発表しました。
日本フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者、プラハ交響楽団の日本公演等で、日本の音楽ファンに馴染みの深いインキネン。ワーグナーにはこれまでも精力的に取り組んでおり、国内では日本フィルと2013年に『ワルキューレ第1幕』でバイロイトの歌手陣とともに演奏会形式ではじめてワーグナーを演奏、首席指揮者就任披露演奏会では『ジークフリート』『神々の黄昏』を抜粋で、そして満を持して 『ラインの黄金』(2017年)の全曲演奏を演奏会形式で行いました。指揮者にとって特別な意味をもつバイロイト音楽祭「指環」デビューへの抜擢は、インキネンにとっても大きなチャレンジであり、重要な舞台となることは間違いありません。

 


ピエタリ・インキネン:コメント 
「バイロイト祝祭劇場という唯一無二の環境で、音楽劇の究極の傑作を指揮する名誉を授かった数々の伝説の指揮者たちのリストに自分の名前を加えて頂くことができ、大変光栄に思っています。出演者及び聴衆の多くの皆様と同様に、私も人生の早い段階で、不治の病であるワーグナー熱にかかってしまった一人です。音楽祭の特別な雰囲気の中で、多くの優れた才能と深い経験を持つ音楽家と共にワーグナーに浸り、舞台をご一緒できるのは、舞台の上でもそれ以外のすべてにおいても、間違いなく私の音楽家としてのキャリアのハイライトとなるでしょう。」

 


【ピエタリ・インキネン:プロフィール】
インキネンは、そのキャリアを通じて、ワーグナーの音楽と深く特別な関係にある。
2013年に、オペラ・オーストラリアの初の《指環》チクルス(ニール・アームフィールド演出)を指揮して好評を博し、ヘルプマン賞(2014)の「ベスト・ミュージック・ディレクション」に選出された。2016年にはメルボルンを再訪し、同作の再演を指揮して、グリーン・ルーム賞の「オペラにおけるベスト・コンダクター」に選ばれている。2018年には同歌劇場で《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(カスパー・ホルテン演出)を指揮した。過去には、《ワルキューレ》と《ラインの黄金》をパレルモのマッシモ歌劇場でグラハム・ヴィック演出版を指揮し、イタリアの国立音楽批評家協会のフランコ・アッビアーティ賞の「ベスト・ショー」部門を、《ラインの黄金》で受賞。
また、多くのコンサートでもワーグナーのオペラ作品を指揮しており、2020年には、彼にとって初となる《トリスタンとイゾルデ》をオペラ・クイーンズランドで指揮する。インキネンと長年共演し、2010年にEMIから発売され、高い評価を得たニュージーランド交響楽団とのワーグナーのアリア集の録音でも共演しているサイモン・オニールが主役を演じる。
2017年9月より、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。また、日本フィルハーモニー交響楽団においては、7年間、首席客演指揮者として活躍した後、2016―17年シーズンより首席指揮者に就任している。2015年以来、プラハ交響楽団の首席指揮者も務める。2008年から2016年には、ニュージーランド交響楽団の音楽監督を務め、現在では同楽団の名誉指揮者となっている。また、2014年から2019年には、ルートヴィヒスブルク音楽祭の首席指揮者を務めた。
客演指揮者としては、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ピッツバーグ交響楽団、そしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演している。オペラの分野においても、ドレスデン国立歌劇場、フィンランド国立歌劇場、モネ劇場、ベルリン国立歌劇場、そしてバイエルン国立歌劇場で指揮している。
インキネンは現在、ドヴォルザークとプロコフィエフの交響曲全集の録音を、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と行っており、SWRミュージックより発売予定。また、同楽団の首席指揮者として、初となるワーグナー作品のCDは2019年8月9日にタイムリーなリリースが予定されている。そのファーストCDには、ワーグナーの《ジークフリート》からの抜粋も収録予定で、ソリストは、インキネンとも過去にワーグナーでの共演経験があり、ワーグナー歌手として評価の高いリーゼ・リンドストローム(ブリュンヒルデ役)とシュテファン・フィンケ(ジークフリート役)を迎えての録音となっている。

バイロイト音楽祭公式HP

日本フィル ピエタリ・インキネン専用ページ