あらゆる人々へ、あらゆる世代へ、あらゆる地域へ

社会へひろがる日本フィルの活動

「被災地に音楽を」をはじめ、日本フィルが大切にしている教育・地域活動の一部をご紹介します。(東京定期演奏会プログラムより)

2020年1月号 45周年!日本フィル九州公演

 

~地域とともに創り上げるオーケストラ公演~

1975年以来、1年も途切れることなく継続する九州公演。2020年2月も九州全県で10公演開催いたします。45年目という節目の年にあたり、指揮者にアレクサンドル・ラザレフ、ピアニストに河村尚子、ヴァイオリニストに堀米ゆず子という最高の布陣で臨みます。

この公演を長年支えてきたのは地元ボランティアの実行委員の方々と日本フィルとの強い絆です。オーケストラ公演に先駆けて、公演には足を運べない方々のために約50か所のコミュニティを訪問するなど、オーケストラ公演を中心に地域とより深いかかわりを築いていく、世界でも例をみない地域密着型の公演です。

 

開演前のウェルカムコンサート。各会場で行います。Ⓒ山口敦

本公演の約 3 か月前から、弦楽四重奏や木管五重奏など で 日本フィルメンバーが各地を訪れます。病院や 福祉施設、また 幼稚 園・ 小中学校・盲学校など で 生の演奏をお届けしています。

終演後のサイン会(2019年2月より)。演奏の余韻冷めやらぬなかの、お客さまとのふれ合いの時間です。Ⓒ山口敦

2019年12月号 宇部興産グループ チャリティーコンサート

宇部興産株式会社の地域貢献活動として2008年より開始された「宇部興産グループ チャリティーコンサート」は、宇部興産株式会社・宇部市・宇部市教育委員会・日本フィルによる共同参画事業です。

オーケストラ・コンサートを軸に、病院への訪問コンサート、中学生対象のクリニックや合同演奏会、小学生へのリハーサル公開、さらには地元FM局による公演の市内生中継の実施など、まさに日本フィルの「オーケストラ公演」「エデュケーションプログラム」「リージョナルアクティビティ(地域活動)」の三本柱の活動が集約されています。

今年は台風19号で開催が危ぶまれましたが、無事に梅田俊明指揮、ソリストにはピアニストの福間洸太朗を迎え、満席のお客様にお楽しみいただきました。

 

前半はソリストの福間洸太朗さんを迎え、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》を披露

 

後半は、ベートーヴェンの交響曲第6番をお届けしました。

 

病院への訪問コンサート(町田、岡田、横山、小中澤)

地域ふれあいコンサート(合同合奏の指揮はトランペット星野)

2019年11月号 被災地に音楽を

〜音楽による復興支援、地域活性化を目指して〜

東日本大震災から8年が経ち、時間とともに環境が変化していく東北地方の被災地を、日本フィルは音楽で支援しています。2019年度は、岩手県大船渡市内での楽器体験付きミニコンサート(6月)、宮古市で吹奏楽とのアンサンブル共演(10月)を行います。宮城県石巻市では災害公営住宅エリアや雄勝小学校でのコンサート(5月)、山元町町役場及び同交流センターでは地元のチェンバロを活用したコンサート(11月)を開催します。福島県では三春町、葛尾村、富岡町でのコンサート(10月)、南相馬市で吹奏楽との共演(10月)、川内村でのこどものための音楽ワークショップ(11月)。そして年間の活動報告とシンポジウムを東京で行います(2月)。まもなく開催300回を迎える「被災地に音楽を」では、これからも被災地の方々との対話を続け、自治体等とも深く連携しながら、それぞれの地域課題やニーズに寄り添った活動を行なっていきます。また被災地の情報発信も積極的に行います。各地域での継続的な取り組みが人のつながりや交流、創造活動のきっかけとなり、地域全体の活性化へと繋がるよう、これからも活動を継続していきます。

 

大船渡市での楽器体験

山元町でのコンサート(写真は前回)

三春でのコンサート(写真は前回)

南相馬市での吹奏楽との共演(写真は前回)

都内でのシンポジウム(写真は前回)

2019年10月号 東北「夢」プロジェクト2019

楽しいオーケストラin岩手

東北地方を舞台にした新たなプロジェクトが8月に盛岡でスタートしました。子供たちの夢と笑顔をコンセプトに、夏休みコンサートのプログラムをベースとし、大船渡の赤澤鎧剣舞の子供たちと宮古高校吹奏楽部が加わったスペシャルプログラムで会場全体が感動と興奮に包まれました。沿岸部の復興住宅などにお住まいの方々にもご来場頂きました。
来年もこのプロジェクトを東北の皆様と作り上げていきます。ぜひ皆様もご来場ください。

 

木管楽器の華やかなアンサンブルでお客様をお迎えしました

大船渡の子供たちが取り組む迫力満点の赤澤鎧剣舞

大人顔負けの立派な演奏を聴かせた宮古高校吹奏楽部

ステージから会場全体に呼びかける出演者たち

第3部では会場全体が歌って踊って盛り上がりました

子供たち全員が舞台に上がり、ラデツキー行進曲でお別れしました

2019年9月号 友好提携25周年「オーケストラの響く街」杉並区での音楽活動

Topics1 日本とネパールの相互理解と交流のワークショップ開催 2019年6月9日(土)西田小学校

日本フィルの活動拠点となっている杉並区にも多くの外国人が暮らしています。「多文化の共生」を目指した新たな取り組みとして、ネパールの子供たちが通うエベレスト・インターナショナルスクール・ジャパンと区立小学校の児童を対象に2つの国の文化を比較する音楽ワークショップを杉並区の主催で実施しました。当日は日本とネパールの子供たちがそれぞれの国のお茶を通じて互いの文化を学び、その体験を音楽で表現しました。今後も音楽を通じて地域社会をより豊かにするための取り組みを続けていきます。

 

Topics2 「被災地に音楽を」ふるさと納税を通じたへの活動支援 

東日本大震災以来271回の演奏訪問をしている「被災地に音楽を」の活動に対して、杉並区から“ふるさと納税”を通してご支援を頂いています。杉並区の交流自治体である南相馬市をはじめ、東北3県の沿岸部を中心に演奏、楽器指導など数多くの取り組みを行ってきました。そのおかげもあり、来る10月6日には昨年に引き続き南相馬市で原町第一中学校と合同の演奏会も開催できることになりました。