山田和樹 日本フィル正指揮者就任のお知らせ

2012年1月6日

日本フィルハーモニー交響楽団では、より一層の演奏活動の充実を目指し、2012年9月より2015年8月まで山田和樹氏を「正指揮者(Principal Conductor)」のポストに迎えることとなりましたので、謹んでお知らせいたします。

山田和樹氏は、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝直後の2010年11月の横浜定期演奏会において日本フィルの主催公演に初登場いたしました。その後、東日本大震災の影響で来日できなくなったピエタリ・インキネンの代役として2011年4月に東京定期演奏会デビューを果たし、続く12月の東京定期演奏会では独自のプログラミングも注目を集め、大好評を博しました。オーケストラから理想的な響を導き出すその人間性と、緻密に構築された音楽作りに楽団員も魅了されております。日本フィルの正指揮者就任と同時に、名門、スイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者への就任も決まっているなど、今全世界のオーケストラから注目が集まる日本指揮者界のホープです。
日本フィルは、指揮者陣の中心を成す首席指揮者アレクサンドル・ラザレフ、桂冠指揮者小林研一郎、 首席客演指揮者ピエタリ・インキネンと共に、正指揮者として山田和樹氏を迎え、さらに充実した企画と演奏をお届けして参ります。どうぞご期待ください。引き続きご支援賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
 


山田和樹より皆様へ

皆様こんにちは。指揮者の山田和樹です。
既に発表されましたように、今年の9月から始まるシーズンより日本フィルの「正指揮者」として一員に加えていただくことになり、大変光栄であると同時に身の引き締まる思いでおります。

私は小さい頃からピアノや合唱などには慣れ親しんでいたのですが、オーケストラ音楽への興味を持ったのはようやく高校生になってからという遅いスタートでした。ただ思春期の時分であったこともあり、一気にオーケストラ音楽の虜となり、お小遣いは全てCDなどに消えていく生活になりました。そんな中、初めてチケットを買って行った演奏会が、日本フィルの横浜定期演奏会(当時は神奈川県民ホールでの開催)でした。マエストロ・ジェルメッティの指揮するブラームスの交響曲第1番の圧倒的な演奏に、ずっと身震いしていたことを今でもよく覚えています。以来、日本フィルの演奏会に足繁く通うことになったのですが、そこにはいつも「感動」体験があり、自分は日本フィルによってクラシック音楽をより深く広く知ることになり、オーケストラの醍醐味を教えていただいたのだと思っています。

その日本フィルの指揮者陣の一人に加えていただくことは、この上ない喜びであり、幸せな気持ちでいっぱいです。しかし同時に、私がずっと魅了されてきたその「感動」体験を今度は自分自身が創り出していく側に立つ訳で、そう思うと一抹のプレッシャーも隠せないでおります。そんな時でも、日本フィルのメンバーの方々はとても温かく私を包んで下さり、家族のように接して下さることが本当に嬉しく、そのおかげで私は勇気を持つことができ、前に進むことが出来るのだと思っています。

皆様には是非演奏会にお越しいただきまして、新しいコンビネーションをご覧いただけましたら、大変に幸いです。精一杯頑張って参ります。どうぞよろしくお願い致します。

山田和樹