指揮者陣

ピエタリ・インキネン[首席指揮者]Pietari INKINEN, Chief Conductor

ⓒ山口敦

 世界各地で活躍の場を広げ注目を集めるインキネンは、2015年よりプラハ交響楽団、ルートヴィヒスブルク城音楽祭の首席指揮者に就任。2009年より日本フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者を務め、2016年9月に首席指揮者に就任。
 これまでに、ニュージーランド交響楽団音楽監督を8年間務めたほか、ミュンヘン・フィル、スカラ・フィル、ロサンゼルス・フィル、イスラエル・フィル、バイエルン放送響、ドレスデン・シュターツカペレ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、フランス放送フィル等に出演。オペラの分野においても、ベルリン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場をはじめ、各国のオペラ・ハウスに出演している。
 2013年9月オペラ・オーストラリアによるワーグナーの《ニーベルングの指環》(ニール・アームフィールド演出)の初演を指揮。海外のメディアからも「魅力的な演劇性、挑発的なコンセプト、ゴージャスな視覚的効果」(シドニー・モーニング・ヘラルド)と絶賛され、2014年8月、オーストラリアのヘルプマン賞において、オペラ・オーストラリアの「リング・チクルス」における優れた芸術性を認められ、国内すべての舞台芸術を対象とした「ベスト・ミュージック・ディレクション」に選出された。
 録音は、ニュージーランド交響楽団『シベリウス:交響曲全曲』、日本フィルハーモニー交響楽団『シベリウス:交響曲全曲』(ナクソス)、サイモン・オニール/ニュージーランド交響楽団『父と子~ワーグナー:アリア集』(EMI)などがある。
 フィンランド出身。シベリウス音楽院でヨルマ・パヌラ、レイフ・セーゲルスタムらに、また、ヴァイオリンをザハール・ブロンに師事。

 

アレクサンドル・ラザレフ[桂冠指揮者兼芸術顧問]Alexander LAZAREV, Conductor Laureate

ⓒ山口敦

 ロシアを代表する指揮者の一人。2008年9月から8年間にわたり日本フィルの首席指揮者を務め、2016年9月に桂冠指揮者兼芸術顧問に就任。首席指揮者就任とともに3年に渡る「プロコフィエフ交響曲全曲演奏プロジェクト」を開始し、1秒たりとも無駄にしない徹底したリハーサルで演奏水準を引き上げ、「ラザレフ効果」と評される。2011年9月より「ラザレフが刻むロシアの魂」をスタート。2013年6月に最終章を迎えた「SeasonⅠラフマニノフ」では、初回から作曲家の人間性にまで深く迫っていく解釈と、妥協なくその解釈を表現させる演奏で会場を熱狂させ、歴史的な作品の評価までをも変える名演となり、センセーショナルなまでの高評価を得た。続く「SeasonⅡスクリャービン」では、日本人には馴染みの薄いスクリャービンの独特な色彩的•神秘的な世界を分かりやすくダイナミックに提示。2014/2015シーズンからは2年にわたり「SeasonⅢショスタコーヴィチ」を展開。すさまじい音圧と作曲家が憑依したような演奏が話題となった。2016/2017シーズンより「SeasonⅣグラズノフ」が始まる。
 モスクワ音楽院でL.ギンズブルグに師事、同音楽院を首席で卒業。1971年にソ連国際指揮者コンクールで第1位、翌年にはベルリンでのカラヤン指揮者コンクールで第1位とゴールド•メダルを受賞。1987年から1995年にかけてボリショイ劇場の首席指揮者兼芸術監督を務める。両タイトルを一人の指揮者が兼任したのは30年ぶり。この間、東京(1989年)、ミラノ•スカラ座(1989年)、エディンバラ音楽祭(1990、91年)、ニューヨーク•メトロポリタン歌劇場(1991年)などの演奏旅行では前例のないプログラムを実行し高い評価を得ている。グリンカ《イワン•スサーニン》、チャイコフスキー《オルレアンの少女》、リムスキー=コルサコフ《ムラーダ》など、同歌劇場における秀作は映像化されている。さらにボリショイ管とは、ラフマニノフ《交響曲第2番》やショスタコーヴィチ《交響曲第8番》などのロシアの交響曲を含む数々の録音をEratoから出しており、大絶賛をあびている。
 数多くのCDをリリースしており、ボリショイ管とはエラート、メロディア、ヴァージン•クラシックスで、BBC響、ロンドン•フィル、ロイヤル•スコッティッシュ•ナショナル管等との録音がある。日本フィルとの録音も多く、最近ではオクタヴィア·レコードより『ラフマニノフ:交響曲全集』、ショスタコーヴィチの交響曲『第4番』、『第11番』、『第8番』に続き、『第7番《レニングラード》』が2016年7月に発売されている。

 

小林研一郎[桂冠名誉指揮者]KOBAYASHI Ken-ichiro, Honorary Conductor Laureate

ⓒ浦野俊之

 東京藝術大学作曲科および指揮科の両科を卒業。作曲を石桁眞礼生、指揮を渡邉曉雄、山田一雄の各氏に師事。1974年第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞。
 "プラハの春"、"アテネ"、"ルツェルン・フェスティヴァル"等、多くの音楽祭に出演。また、ヨーロッパの一流オーケストラを多数指揮。ハンガリー国立響及びネザーランド・フィルのヨーロッパ、日本公演や、東京都響、読売日響、日本フィルのヨーロッパ公演の指揮者、国際指揮者コンクール審査員、都響正指揮者、東響客演指揮者、京都市響常任指揮者、ハンガリー国立響音楽総監督・常任指揮者、チェコ・フィル常任客演指揮者、日本フィル音楽監督、マタヴ・ハンガリー交響楽団首席客演指揮者、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者などを歴任。ハンガリー政府よりリスト記念勲章、ハンガリー文化勲章、星付中十字勲章(民間人としては最高の勲章)、2010年にはハンガリー文化大使の称号を授与される。2011年文化庁長官表彰を受ける。2013年秋の叙勲で、これまでの功績により旭日中綬章が授与された。
 現在、日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、読売日本交響楽団特別客演指揮者、九州交響楽団名誉客演指揮者、東京藝術大学、東京音楽大学およびリスト音楽院の名誉教授。2012年7月より東京文化会館音楽監督に就任。
 ポニーキャニオン、オクタヴィア・レコードの両社から数多くのCD、DVDが発売されている。著書にエッセイ集『指揮者のひとりごと』(日本図書協会選定図書)。また、2000年の日蘭交流400周年の作曲を委嘱され、両国をモチーフにした管弦楽曲《パッサカリア》を作曲(CDはオクタヴィアから)。ネザーランド・フィルにて初演され、4日間にわたり満員の聴衆の熱狂的スタンディング・オベーションで迎えられた。
 2002年5月の「プラハの春音楽祭」オープニングコンサートの指揮者として、東洋人では初めて起用され、大統領臨席のもと《我が祖国》全曲がチェコ・フィルにて演奏され、スメタナホール満場の聴衆からのスタンディング・オベーションが長く続いた。また、コンサートの模様は全世界に向け同時放送され、日本人初の快挙として国内外の数多くのメディアに紹介された(同公演のDVDはコロムビアミュージックより発売中)。
 2003年に10数年ぶりにオペラに登場、プッチーニ《蝶々夫人》(二期会公演)、2005年6月にはマリンスキー・ヤング・フィルとの日本公演、2006年5月には日本フィルの創立50周年記念ヨーロッパ公演、2007年および2009年にはオランダのアーネム・フィルハーモニー管弦楽団との日本ツアー、また2014年には8年ぶりにハンガリー国立フィル来日公演を指揮し、好評を博した。国内外のオーケストラへの客演も数多く、現在最も活躍し注目されている指揮者である。

(オフィシャルウェブサイト  http://www.it-japan.co.jp/kobaken/

 

山田和樹[正指揮者]YAMADA Kazuki, Permanent Conductor

ⓒ山口敦

 1979年神奈川県生まれ。東京藝術大学指揮科で小林研一郎・松尾葉子の両氏に師事。
 第51回ブザンソン国際指揮者コンクール(2009年)で優勝後、モントルー=ヴェヴェイ音楽祭にてBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮、すぐに再演が決定する。2010年には、小澤征爾の指名代役としてスイス国際音楽アカデミーで、2012年8月には、サイトウ・キネン・フェスティバル松本で指揮。同8月にはサントリー芸術財団サマーフェスティバルでクセナキス作曲《オレステイア三部作》も指揮し、好評を博した。2014年7月にはスイス・ロマンド管弦楽団15年ぶりとなる来日公演を行う。2015年1月よりBunkamuraオーチャドホールにて、3年間全9回に渡る『山田和樹 マーラー・ツィクルス』を開始。また、同2月から3月にかけて、モンテカルロ・フィル、トゥールーズ・キャピトル国立管、パリ管弦楽団とオネゲル作曲オラトリオ《火刑台のジャンヌ・ダルク》を指揮、マリオン・コティヤールが主役を演じ、各地で絶賛された。
 日本国内主要オーケストラに客演、ヨーロッパでは、パリ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、トーン・キュンストラー管弦楽団など各地の主要オーケストラでの客演を重ねている。2014/15シーズンにはヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団と初共演、ユタ交響楽団でアメリカデビューも果たした。また、バート・キッシンゲン音楽祭、モンペリエ音楽祭、マントン音楽祭、ブザンソン国際音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭など、ヨーロッパの音楽祭への出演も多数。
 2010年横浜文化賞文化・芸術奨励賞、2011年、出光音楽賞受賞。2012年、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞受賞。
 現在、モンテカルロ・フィル芸術監督兼音楽監督、スイス・ロマンド管首席客演指揮者、、日本フィル正指揮者、横浜シンフォニエッタ音楽監督、仙台フィルミュージック・パートナー、東京混声合唱団音楽監督兼理事長。著書に『山田和樹とオーケストラのとびらをひらく』(アリス館)。音楽の友に『私的音楽論考』、共同通信社に『世界を翔るタクト』連載中。
 録音も積極的に行っており、ペンタトーン・クラシックスよりスイス・ロマンド管と「バレエ、劇場、舞踏のための音楽」シリーズとして3枚のアルバムをリリース。さらにオクタヴィア・レコードよりチェコ・フィル、日本フィル、横浜シンフォニエッタ、仙台フィル等とのCDをリリース、東京混声合唱団とのCDも多数。日本フィルとは、オクタヴィア・レコードより正指揮者就任披露演奏会のCDをはじめ、話題の「マーラー・ツィクルス」から第2番、第6番を、日本フィルより「えんそく」他のCDをリリースしている。
 ベルリン在住。

 

西本智実[ミュージック・パートナー]NISHIMOTO Tomomi, Music Partner

ⓒ塩澤秀樹

 現在、イルミナートフィルハーモニーオーケストラ芸術監督兼首席指揮者、ロイヤルチェンバーオーケストラ音楽監督兼首席指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団ミュージック・パートナー。大阪音楽大学客員教授、松本歯科大学名誉博士。平戸名誉大使第一号、大阪国際文化大使第一号。
 大阪音楽大学作曲学科作曲専攻卒業後、ロシア国立サンクトペテルブルク音楽院オペラ・シンフォニー指揮科に留学。文化庁芸術インターンシップ奨学金生、「出光音楽賞」など受賞多数。チャイコフスキー記念財団・ロシア交響楽団の芸術監督兼首席指揮者(2004~2007)、ムソルグスキー=ミハイロフスキー記念サンクトペテルブルク国立アカデミックオペラバレエ劇場(旧レニングラード国立歌劇場)の首席客演指揮者(2004~2006)、ロシア国立交響楽団首席客演指揮者(2010~2011)などを歴任。その他にもモスクワ市立ロシアフィルなどへも客演するなどその地で外国人として異例のキャリアを積んでいった。
 「スプリット音楽祭」「ドゥブロヴニク音楽祭」「プラハ プロムズ音楽祭」「ヴィリニュス音楽祭」などの音楽祭にも招聘されている。オーストリアのリンツ、ブルックナーハウスにおいてブルックナー管弦楽団定期演奏会での成功はヨーロッパでの活躍の第一歩となり、モナコにおいてのモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団との公演でも絶賛される。ブダペストフィルのシーズン最初の定期公演や、ルーマニア国立ジョルジュエネスコフィル、リトアニア室内管弦楽団、リトアニア国立交響楽団、英国ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ラトビア国立交響楽団、ベラルーシ国立交響楽団など次々と成功し活動範囲を広げている。2010 年にはカーネギーホールにてアメリカンシンフォニーオーケストラを指揮し大成功をおさめ、2011 年シーズンからはウェストチェスター交響楽団定期演奏会に招聘されるなどアメリカへ、2014 年以降南米(ブラジル、ペルー、エクアドル)へも進出。オペラ指揮者としても評価が高く、ハンガリー国立歌劇場、プラハ国立歌劇場、ウクライナ国立オデッサ歌劇場との共演でも成功をおさめている。2013 年には「ヴァチカン国際音楽祭」に招聘、熱狂的に絶賛され、枢機卿ミサでは「オラショ」の原曲グレゴリオ聖歌を約 455 年ぶりに復元演奏をした。2014 年には、「才能と芸術性と功績に対して」ヴァチカンの音楽財団より【名誉賞】が最年少で授与され、毎年招聘されている。
 平安遷都 1300 年、高野山開創 1200 年記念演奏会、ラクイラ音楽ホール落成コンサート、「日ブラジル外交関係樹立 120 周年」記念コンサートなどの歴史的な演奏会で指揮。 国内においても主要オーケストラに客演している。また、伝統芸能とオペラとのコラボ公演や埋もれた民謡の復元演奏等新しい試みを実現、近年では演出も手掛け、オペラ《蝶々夫人》(京都南座/新橋演舞場)では歌舞伎座特有の舞台で日本の伝統芸能を採り入れる等、日本文化を世界に発信している。2012 年~2015 年中学数学3(日本文教出版)教科書巻頭メッセージ、2004 年『Newsweek JAPAN』「世界が尊敬する日本人 100 人」に選出、2015 年エルマウ(ドイツ)・2016 年伊勢志摩 G7 サミットに向けて 、日本政府が海外へ日本国を広報する TVCM 及び日本国政府公式英文広報誌「We Are Tomodachi」に、国際的に活躍している日本人として起用された。
 2007 年ダボス会議を主催する『世界経済フォーラム』のヤング・グローバルリーダーに選出されており、2012年にはハーバード大学ケネディ公共政策大学院”エグゼクティブ教育”に奨学金研修派遣され修了。その活動は世界から注目を集めている。

 

ネーメ・ヤルヴィ[客員首席指揮者]

イルジー・ビェロフラーヴェク[首席客演指揮者]

ジェームズ・ロッホラン[名誉指揮者]

ルカーチ・エルヴィン[名誉指揮者]