被災地に音楽を

 


あの震災から4年が経ちました。

日本フィルはこの4年間で165ヶ所の被災地に音楽を届けました。

被災された方々の現状は、将来への考え方、家族構成、経済的事情等により大きく異なります。新たな一歩を踏み出した世帯がある一方、全てを失い、引き続き支援を必要とする世帯など様々です。
故郷の喪失、人生の喪失、将来の夢の喪失、4年もの間に積み重ねられてきた心を覆う暗い塊は、新たなPTSDとなって多くの被災者が過去に押しつぶされようとしています。
震災を記憶している子どもたちの心の問題もフォーカスされており、被災地の状況は日々変化しています。総体的に復興の進捗はもどかしく、多くの方が落ち着いた生活に戻るには、これから5年10年の長い期間を要すると思われます。

被災現地の方々から必ず聴く言葉が三つあります。
「被災した人たちの存在を忘れないで欲しい」
「被災地を実際に見て、現状を正しく認識して欲しい」
「こうして来てくれるだけで嬉しい」

被災した方々は忘れ去られる事を最も恐れ、それが地域と自身の心の復興を遅らせる大きな要因となることを知っています。だからこそ、遠方からの来訪者を歓迎し、それにより復興の主役であるべき自分たちが自立への勇気を持つことが出来ると話すのです。

私たちはあの時の自身の体験を思い出し、それぞれが出来ることを出来る範囲で継続する。
これが自然と被災された方々に伝わり、その広がりと積み重ねが力となるはずです。
より多くの人びとが忘れないで居ること、被災地が求めることを少しでも実行していくことが、いまとても大切なことと感じます。

音楽を通じて私たちが出来ること。
「心を励ます」「被災地以外の人々に伝える」「震災を忘れない」
私たちの使命のひとつと確信しています。

2015年3月11日
日本フィルハーモニー交響楽団

 

 

活動の趣旨

日本フィルメンバーが、被災地へ直接音楽を届けます。メンバーはボランティアで参加します。

<お願い>

  • メンバーを派遣するための交通費、宿泊費など必要経費のための募金にご協力ください。
  • 演奏できる会場、場所についての情報を提供してください。
  • コーディネートをしてくださる団体、個人を募集します。

<お振込先>

  • 郵便振替 口座番号00160-6-789789 加入者名 日本フィル「被災地に音楽を」
  • 銀行振込 三菱東京UFJ銀行 高円寺支店 口座番号0065261 口座名:日本フィル被災地に音楽を(ニホンフィルヒサイチニオンガクヲ)

当団は「特定公益増進法人」の許可を受けております。個人による寄付の場合も「特定寄付」として所得額から一定の算式によって控除できます。(所得税法施行令217条1項第2条また第3号による)。詳しくは当団経理部へお問い合わせください。尚、銀行振込で申告にかかわる必要書類を希望される場合は、お振込み後、日本フィル宛ご連絡をお願いいたします。

 

 

1995年の阪神淡路大震災で、日本フィルは1年かけて23会場、のべ63名の日本フィルメンバーを被災地に送りました。はじめは避難所となった学校へ、その後は病院のロビーやお寺、仮設住宅の集会所など。現地では、国境なき医師団、医療団体、生協、アートで復興をすすめる団体、街づくり協議会、神戸弁護士会など。現地では、国境なき医師団、医療団体、生協、アートで復興をすすめる団体、街づくり協議会、神戸弁護士会など、さまざまな団体が「音楽を送る」運動のコーディネートを行いました。(©金瀬胖)

 

 

2011年4月22日 日本フィル東京定期演奏会会場にて
 

 

 

2011年8月6日 気仙沼にて
(ページ冒頭写真 2013年3月4日女川にて)